泣くほど辛かった体験談〜元No.1キャバ嬢が語る仁義なき戦い

泣くほど辛かった体験談〜元No.1キャバ嬢が語る仁義なき戦い

泣くほど辛かった体験談〜元No.1キャバ嬢が語る仁義なき戦い

泣くほど辛かった体験談〜元No.1キャバ嬢が語る仁義なき戦い

・初めに

初めまして、名古屋錦の有名店で長年No.1だったレイラです。
今回は、今までのキャバ嬢人生の中でも泣くほど辛かった体験談をお伝え致します。
半分は自業自得の場合もありますが、辛かったエピソードが結構あります。
酔っ払っているので余計に泣きそうと言うよりも、泣いてしまった事もありました。
ただ思ったより大した事なかったので、暇つぶしにでも読んで頂ければ良いかなと思います。


・ママに売られる

では早速「泣くほど辛かった体験談」エピソード1の「お客様と2人きりでアフターに行かされる」をお送りします。
これは新人キャストだったある日の事です。

ママのお客様で相当のエロ親父がいて、何度かお席に着いたことがある人でした。
いつも、ママと私の2人でお話しをしていて、明らかにママの事が好きなお客様なんです。ママが「レイラちゃん、アフター行こう」と言うので3人でバーに行きました。
そこまでは良かったのですが、バーから出た後にママがTAXIを止めて、私とお客様を乗せて「じゃあ後は2人で〜」と言うのです。
(え?どういう事?枕しろって事?)もう私はビックリして何も言えずにいたら、案の定お客様がキスをしてこようとするのです。

本当に夜の世界に入り立てだったので、気持ち悪いし、ママに売られたと言うショックで泣きそうになりながら「恥ずかしいからほっぺにお願いします♡今日は家に帰らなきゃいけないから、また今度にとっておきましょうね♡」と言うので精一杯でした。

それぐらいと言う人もいるかもしれません。
ですが私には本当にショックな出来事だったのです。




・朝まで残って説教

そして次のエピソードもまぁまぁ普通かもしれません。

ある日、最後のお会計の時間だけ着いた団体客のお席でアフターに誘われてOK出したのですが、支度をしている最中に1人のボーイさんが「ハプニングバーに行くみたいだけど大丈夫?」と心配してくれました。
今思えば別に行っても良かったとは思うのですが、ハプニングバーがどういう所なのかも初めて知って(なんて純粋で可愛い私!)ビックリした事もあって「お店の送りがキャンセルできないから、やっぱり今日はやめておきます。」と伝えました。

そしたら店長からキレられました。
そのまま居残りで朝まで説教です。
理由は「太客に行くって言ってから断ったから。」
でも私は行き先も後から知って、知っていたら最初から行かなかったんです。
他の女の子達も「レイラちゃんは何も知らなかったんだよ。」と庇ってくれましたが、店のメンツがどうのとか、他にやり方がどうのとか、私は知ったこっちゃないです。

とにかく朝まで残されるほど悪い事をしたつもりもなかったし、お店もフォローしてくれるなら最初からして欲しかったし、私もイライラしながらもとりあえず朝までお説教を聞きました。

私にも悪い所はあるのですが、半分はお店のせいじゃないかと悔しくて1人で家で泣きました。
そして次に出勤した時に、店長から「一緒に怒られていたもう1人の女の子はちゃんと次の日電話で再度謝ってきたよ」と嫌味を言われました。
しかし私は新人で店長の連絡先も知らないし、謝る気もなかったので「そうなんですねー」と受け流して終わりました。

あの頃は本当に若くて自信もあって結構強気な態度を取っていたのですが、後になって考えると、お店を味方につけたり、相談したり、根回しをしていなかったなと反省しました。

けど今もこんなに鮮明に覚えているって言う事は、私は相当根に持っていたんでしょう。
そうです。私は執念深いんです。


・オーナーとケンカ

そしてお店とケンカした話しはまだまだあります。
これは私がNo.1になりたてだった頃の話しです。

私がお店を支えていると思っていたので、お客様の要望や、もっとああして欲しい、こうして欲しいと言う意見をマネージャーに開店前に話しをしていました。
本当に優しいマネージャーだったんです。
その中で「こういう風にされると女の子のやる気がなくなってしまうから、こうして貰えると嬉しい」と言う内容をマネージャーに伝えている途中で、オーナーが通りかかって急に怒りだしたんです。
何を怒っているのかと聞けば「やる気がないなら辞めてしまえ!」と言うのです。

話しを途中しか聞いていないのに急にそんな風に言われて私はビックリすると同時に、そんな風に思われているのだと怒りが湧いてきて、悔しくてムカついて、
マネージャーに「私がやる気がないように見えますか?やる気がない人が開店前にお店の女の子の話しをしますか?どうしてオーナーはそんな事も分からないんですか?」と泣きながら訴えました。

自分の努力や普段の姿勢が認めてもらえなかった事が本当に辛くて、悔しくて、その日は来てくれたお客様と途中で帰って、別のお店に遊びに行きました。

私の愚痴を聞いてくれたお客様やマネージャーには、とても感謝しています。
そのお店は暫くしてから辞め、私が辞めて少ししたら潰れていました。いいきみです!
それでも、まだ根に持っています。
よっぽど辛くてムカついて悔しかったのでしょう。
それぐらいの事でと思われるかもしれませんが、私は純粋だったんです!傷ついたんです!

今思えば本当に大したことない話しです。若くて自信もあってプライドも高くなってしまっていたんでしょう。
ですが、それとこれとは違います。
死ぬまでオーナーの事は恨みます。



・暴力

そして最後に夜の世界ならではだと思うのですが、サパーやホストに付き合いで行く事もあったり、ボーイさんの間でもあるのですが男同士の中で「暴力」が普通に行われているのです。

最初は本当に驚いてショックを受けました。
お店で手当てをしてあげた事も何度もあります。
殴られて歯も折れて血だらけで、ドラマや映画の世界では見た事があるけれど、現実として目の前で「暴力」が繰り広げられているのを見るのは結構な衝撃でした。

お酒で酔っ払っているので、殴る方も殴られる方も感覚が麻痺しているんですよね。
そして上下関係がめちゃめちゃ厳しいので、どんなに理不尽な暴力であっても下の立場の人はそれを受け入れるんです。

そして特に私の前では優しかった店員さんが下の人に暴力を振るっていた事で、凄く辛かったんです。
私が目の前にいるのにやると言うのは、よっぽど酔っ払っていたのでしょう。
私が泣きそうな顔をしている事にも気付かないのです。

でもそれが当たり前の世界なんだと、改めて「夜の世界」は怖くて厳しいのだと「昼の世界」の常識は全くないのだと知りました。
もしかしたら今の時代には、そういう事がなくなっていると良いなと思うのですが、引退した私は余生をひっそりと送っているので、ちょっと分からないです。


・終わりに

書いていて思ったのですが、もしかしたら私の「泣くほど辛かった体験談」って大したことないんじゃないでしょうか?!
自分で言うのもなんですが、かなり感受性が強いので、ちょっとした事でも傷ついたり泣いたりするんですよね。

でも夜の女の子達って、そういう繊細な子が多いと思うんですよね。
強がっていても、本音はすごく寂しがり屋で弱い場合があります。
でもこの世界で生きていく為に必死で強くいようとしているんですよね。

私は、そんな女の子達に、たまには泣いても良いのだと伝えたいです。
私は月に1回は必ず泣いていました!
苦しくて辛くて傷ついたらお休みしても良いんです!
涙は女をキレイにする最高のメイクなんです。
ほどほどに頑張って下さいね、応援しています。

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